こんにちは。バックパックを背負ってカナダとオーストラリアにワーホリした経験者のたくです。
ワーホリに興味があるけれど、会社を辞めたら人生のレールから外れてしまうんじゃないか。帰国後に就職できないのではないか。30歳になったら転職で不利になるのではないか。そんな不安から、ワーホリで人生終わった、ワーホリはやめとけ、後悔した、失敗した、末路が悲惨、意味ないといった言葉を調べている人も多いと思います。
特に20代後半になると、帰国後に無職になったらどうしよう、ニートになったらどうしよう、ワーホリ期間が空白期間として扱われるのではないか、新卒を捨ててまで行く価値があるのか、30歳で帰ってきても正社員になれるのかと、キャリアのことが一気に気になってきますよね。
さらに、せっかく行ったのに英語が伸びない、仕事が見つからない、お金がない、ジャパレスでしか働けなかった、日本人ばかりと過ごしてしまった、帰国後の転職でワーホリ経験が評価されない。こんな話を見ると、行く前から怖くなるのも分かります。
でも、カナダとオーストラリアの2回のワーホリを経験した私からすると、ワーホリに行ったから人生が終わるという考え方はまったく違います。私はむしろ逆でした。海外に飛び出したことで、それまで自分が当たり前だと思っていた価値観がかなり変わりました。
当時の私は、今振り返れば完璧なキャリアプランを作ってワーホリへ行ったわけではありません。それでも、自分で考えて行動すること、人と違う道を選ぶこと、知らない環境に飛び込むことへの抵抗が小さくなりました。その経験があったからこそ、後に自分で事業を立ち上げることにもつながったと感じています。
この記事では、ワーホリに行くと本当に人生が終わるのかという不安から、帰国後の就職、30歳前後のキャリア、英語、仕事、お金まで、ワーホリを2回経験した立場からまとめていきます。

- ワーホリで人生が終わったと言われる理由
- 帰国後の就職や30歳前後のキャリア
- 英語・仕事・お金で後悔しやすいポイント
- ワーホリ経験を人生の武器に変える考え方
ワーホリで人生が終わったは本当?
最初に結論を言ってしまうと、ワーホリへ行っただけで人生が終わることはありません。もちろん、行けば必ず成功するわけでもありませんし、英語がペラペラになったり、海外就職できたりすることが約束されている制度でもありません。
ワーキングホリデーは、海外で生活しながら、その国の文化や暮らしを経験し、滞在資金を補うために働くこともできる制度です。就職を保証してくれる制度ではないので、何をするかはかなり自分に任されています。
だからこそ、ワーホリそのものが人生を決めるのではなく、その期間をどう使ったかが重要です。
実際、かなり古い調査ではありますが、ワーホリ経験者831人を対象に帰国後の就職への影響を尋ねた調査では、次のような結果が出ています。
| 帰国後の就職への影響 | 割合 |
|---|---|
| かなり有利になった | 11.1% |
| 少し有利になった | 26.0% |
| 特に有利にはならなかった | 43.0% |
| 少し不利になった | 4.2% |
| かなり不利になった | 0.7% |
有利になったと答えた人が合計37.1%、不利になったと答えた人は合計4.9%です。一番多かったのは、特に有利にはならなかったという回答でした。
ただし、これは2004年の調査なので、現在の採用市場をそのまま表す数字ではありません。あくまで一般的な目安として見てください。それでも、少なくともワーホリ経験者はみんな就職で不利になる、という単純な話ではないことは分かります。
ワーホリはやめとけと言われる理由
ワーホリはやめとけと言われる理由で多いのは、やっぱりキャリアです。
たとえば27歳で会社を辞めて1年間海外へ行ったとします。同じ会社に残った友人は、その間に仕事を覚えたり、昇進したり、後輩を持ったりしているかもしれません。
一方で自分は海外でアルバイトをしている。そう考えると、自分だけキャリアが止まってしまうんじゃないかと不安になるんですよね。
ほかにも、ワーホリはやめとけと言われる理由には次のようなものがあります。
- 英語が思ったほど伸びない人がいる
- 希望する仕事が見つからないことがある
- 物価や家賃が高く貯金が減ることがある
- 帰国後の仕事を決めていない人もいる
- 日本人中心の生活になることがある
- ワーホリ経験だけでは専門スキルにならない
これだけ並べると不安になりますが、私はワーホリそのものの問題と、準備不足による問題は分けて考えた方がいいと思っています。
海外に行くだけで英語が伸びると思っていた、現地なら簡単に高収入を得られると思っていた、帰国後のことをまったく考えていなかった。この状態なら、期待と現実の差が大きくなりやすいです。
逆に言えば、自分が何をしたいのかを少しでも考えてから行くだけで、ワーホリの使い方はかなり変わります。
帰国後に就職できないは本当?
ワーホリから帰ってきたら正社員として就職できない、という決まりはありません。
私が特に違和感を持つのは、ワーホリへ1年間行ったら、その1年間がすべて空白期間になるという考え方です。
ワーキングホリデービザそのものは職歴ではありません。でも、現地で実際に働いていたのであれば、その仕事内容まで消えるわけではありません。
ホテルで接客していたのか、レストランで働いていたのか、外国人スタッフと一緒に働いたのか、英語で顧客対応をしていたのか。大切なのは、ワーホリへ行きましたで説明を終わらせないことです。
たとえば面接で、
- なぜワーホリへ行ったのか
- 現地でどんな仕事をしたのか
- どんな問題が起きたのか
- 自分でどう解決したのか
- 帰国後の仕事にどう生かせるのか
ここまで話せれば、単なる海外旅行とはかなり意味が変わります。
もちろん、希望する企業や職種によって評価は違います。日本で専門職として1年間経験を積んだ方が有利になる仕事もあります。
ワーホリだから就職できないのではなく、自分のこれまでの職歴とワーホリ経験をどうつなげるかがポイントです。
30歳の帰国後は就職に不利?
29歳や30歳前後でワーホリを考えている人が一番怖いのは、年齢だと思います。
29歳で出発して帰国したら30歳。場合によっては31歳近くになる。それを考えると、今の会社を辞めていいのか迷いますよね。
ただ、30歳になった瞬間に正社員になれなくなるような制度はありません。
中途採用では、年齢だけではなく、それまでの職歴、専門性、実績、希望職種、英語力、海外での仕事内容などを含めて判断されます。
むしろ30歳前後なら、ワーホリへ行く前の経験がかなり重要です。
たとえば日本で3年間営業を経験してから海外へ行った人なら、帰国後は営業経験に海外経験をプラスできます。
日本でホテル勤務をしていた人がカナダでホテルに勤務すれば、日本での経験と海外での経験を一本につなげやすいですよね。
反対に、帰国後に何をしたいかまったく分からない状態だと、30歳だからというより、応募する方向が定まらないことで就職活動が長引く可能性があります。
年齢だけを見てワーホリを諦めるのは、私はかなりもったいないと思っています。
ワーキングホリデーには国ごとに申請年齢などの条件があります。制度変更もあるので、渡航先を決める段階では外務省や各国政府が案内している最新条件を確認しておくのがおすすめです。
新卒を捨ててワーホリは後悔する?
大学卒業後すぐにワーホリへ行きたい人にとっては、新卒カードを捨てることへの不安があります。
これは社会人ワーホリとは少し違う問題です。
たしかに、卒業する年にしか応募できない企業や採用枠もあります。その意味では、新卒採用の機会を一部失う可能性はあります。
ただし、新卒で就職しなかったら、その後ずっと正社員になれないわけではありません。
現在は、卒業後少なくとも3年間の既卒者について、新卒採用枠へ応募できるよう企業に働きかける取り組みもあります。もちろん、すべての企業が同じ採用ルールを採用しているわけではないので、希望企業があるなら事前に確認した方がいいです。
私なら、新卒を捨てるかどうかではなく、その会社に今入らなければ本当にできないことなのか、ワーホリは後からでもできるのかを考えます。
ワーホリには年齢条件があります。
会社員になることは30代でも40代でもできますが、同じ制度をいつでも使えるわけではありません。
だから私は、ずっと海外へ行きたいと思っているのに、世間のレールから外れるのが怖いという理由だけで諦めてしまう方が、あとで引きずる可能性があると思っています。
英語が伸びないと意味ないのか
ワーホリでかなり多い後悔が、1年間海外にいたのに英語が思ったほど話せるようにならなかったというものです。
でも、海外に1年間住んだことと、英語を1年間勉強したことは同じではありません。
海外でも、日本人のシェアハウスに住み、日本人の多い職場で働き、日本人の友達と遊んでいれば、日本語中心で生活することはできます。
逆に、外国人と暮らし、英語を使う仕事をして、現地のコミュニティに入り、毎日話さなければ生活できない環境を作れば、英語を使う量は一気に増えます。
私はワーホリへ行く人ほど、出発前から少しでも英語を話す練習をしておいた方がいいと思っています。
現地についてから英語をゼロから始めるより、最低限の受け答えができる状態で行った方が、仕事探しでも友達作りでも選択肢が広がります。
英語を勉強しているのに口から出てこない人は、宝ロックの英語を勉強してるのに話せない原因と対策も参考になると思います。
また、聞き取れるのに返事ができないタイプなら、リスニングできるのに話せない原因と対策も合わせて読んでみてください。
英語が完璧にならなかったからワーホリが無意味だった、ということではありません。
英語以外にも、一人で海外へ行く度胸、自分で住む場所を探す経験、文化の違う人と働く経験、知らない人に声をかける力など、日本にいるだけではなかなか身につかなかったものがあります。
ワーホリで人生が終わったと感じないために
ワーホリを人生のプラスにするために、何か特別な成功をしなければいけないわけではありません。
海外起業する必要もなければ、外資系企業へ転職する必要もありません。TOEICで満点を取る必要もありません。
大切なのは、出発前に自分なりの目的を持ち、途中で修正しながら行動することだと思います。
私自身は、最初からすべて計画していたわけではありません。それでもカナダとオーストラリアへ行ったことで、自分の考え方はかなり変わりました。
海外では、待っていても誰も自分の人生を決めてくれません。仕事も住む場所も人間関係も、自分から動く場面が増えます。この経験が、帰国後の生き方にもかなり影響しました。
仕事が見つからない失敗を防ぐ
ワーホリへ行けば、すぐ仕事が見つかると思っている人は少し注意した方がいいです。
仕事探しは、国、都市、時期、英語力、職歴、ビザの残存期間、持っている資格、移動手段などによってかなり変わります。
同じオーストラリアでも、大都市で仕事を探すのか、地方へ移動するのかで状況は違います。
50社応募して決まらない人もいれば、知人の紹介ですぐ決まる人もいます。SNSに出てくる成功例だけを基準にすると、現地でかなり焦ります。
仕事が決まらない期間を想定して、私は次のような準備をしておくのがおすすめだと思っています。
- 英文履歴書を渡航前に作っておく
- 面接で使う英語を練習しておく
- 希望職種を一つだけに絞りすぎない
- 複数の求人サイトや現地掲示板を見る
- 人からの紹介も積極的に使う
- 仕事がない期間の生活費を残しておく
そして、仕事が決まらないからといって、自分には能力がないと決めつけないことです。
求人にはタイミングがあります。英語力だけではなく、そのとき人を募集しているかどうかでも結果は変わります。
一方で、何十社応募しても反応がないなら、履歴書、応募方法、英語力、希望条件などを変えてみる。海外では、この切り替えの速さもかなり大切です。
お金がなくなるリスクも知っておく
オーストラリアなどのワーホリで、高時給だから日本より簡単に稼げるという情報を見ることがあります。
確かに、日本より時給が高い仕事が見つかることはあります。
ただし、時給が高いことと、毎月たくさん貯金できることは別です。
実際に残るお金は、働ける時間だけでなく、家賃、食費、交通費、税金、為替、仕事が安定して入るかどうかなどで変わります。
たとえば時給が高くても、週に十分なシフトへ入れなければ収入は増えません。仕事が決まるまで1か月かかれば、その期間も家賃と生活費は減っていきます。
最近のワーホリでは、住宅費や物価の高さ、仕事探しの競争なども考えておいた方がいいです。
だから私は、現地で稼げば何とかなるという前提ではなく、仕事がしばらく見つからなくても生活できる資金を持って行くことをおすすめします。
また、不当に安い賃金、給料の未払い、契約内容と違う働き方など、雇用トラブルにも注意が必要です。
労働条件や最低賃金などは国や地域によって異なります。仕事を始める前に現地政府などが案内している労働ルールを確認し、問題が起きた場合は現地の公的な相談窓口も利用してください。
ジャパレス勤務も無駄ではない
ワーホリ経験談を見ていると、ジャパレスでしか働けなかったから失敗だった、という話があります。
ジャパレスとは日本食レストランのことですが、私はジャパレスで働いたこと自体を失敗扱いする必要はないと思っています。
日本食レストランでも、お客さんが外国人なら英語で注文を取ることがあります。外国人スタッフと一緒に働く店もありますし、海外の働き方を経験することもできます。
問題になるのは、ジャパレスで働くことそのものではありません。
本当は現地企業で働きたいと思っていたのに、英語が怖くて一度も応募せず、そのまま帰国した。英語を使う環境へ行きたかったのに、日本語だけで生活を完結させてしまった。
この場合は、ジャパレスが悪いのではなく、自分が最初に決めた目的と行動がズレてしまったことが後悔につながります。
最初はジャパレスからスタートしてもいいんです。
生活に慣れたら次の仕事へ応募する、英語が伸びてきたら現地企業にも挑戦する。ワーホリは途中で方向転換できます。
最初から理想通りにいかなくても、そこで終わりにしないことの方が大切です。
ワーホリ経験を職歴につなげる
帰国後の就職でワーホリ経験を評価してもらうには、海外へ行ったこと自体より、そこで何をしたかを言葉にできることが重要です。
たとえば、
| 伝え方 | 企業側から見える情報 |
|---|---|
| カナダに1年間いました | 滞在したことしか分からない |
| カナダのホテルで接客を担当しました | 仕事の分野が分かる |
| 英語で宿泊客に対応しました | 英語を使った実務が分かる |
| 外国人スタッフと働きました | 異文化環境での経験が分かる |
| トラブル対応も担当しました | 問題解決の経験が分かる |
この違いは大きいですよね。
ワーホリへ行っただけでは、採用担当者は何を評価すればいいのか分かりません。
だから帰国する前から、現地で経験したことを簡単にメモしておくのがおすすめです。
- 担当していた仕事内容
- 英語を使った場面
- 困った出来事
- 自分で解決したこと
- 数字で説明できる成果
- 帰国後にも使えそうな能力
さらに強いのが、日本での仕事と海外経験がつながっているケースです。
日本でホテル勤務、海外でもホテル勤務、帰国後は外資系ホテル。日本で営業、海外でも接客や営業を経験し、帰国後は海外営業。
こんなふうに前後がつながると、ワーホリがキャリアの空白ではなくなります。
ワーホリという名前を職歴にするのではなく、ワーホリ中にやった仕事と経験を職歴につなげていく。私はこの考え方が一番分かりやすいと思います。
挑戦した経験が人生の視野を広げる
私がワーホリへ行って一番大きかったと思うのは、英語力でも給料でもありません。
世の中には、自分が知らない生き方がたくさんあると実感できたことです。
日本にいると、学校を卒業して、会社へ入り、同じ会社で働き続ける。そういう道が普通に見えます。
でも海外へ出ると、本当にいろいろな人がいます。
国を移動しながら働く人もいるし、一度仕事を辞めて旅をしている人もいる。年齢に関係なく新しいことを始める人もいる。
そういう人たちを実際に見ると、自分の中にあった人生はこう進まなければいけないという思い込みが少しずつ消えていきます。
私自身、ワーホリへ行く前と行った後では、物事を見る角度がかなり変わりました。
一つの会社、一つの国、一つの価値観だけで物事を判断しなくなりました。
その経験があったから、自分で仕事を作ったり、事業を始めたりすることへの抵抗も小さくなったと思っています。
ワーホリそのものが私を成功させた、という単純な話ではありません。
ただ、知らない世界へ一度飛び込んで、自分で何とかした経験は、その後の人生で何度も自分を支えてくれました。
年齢を重ねてから、あのとき挑戦しておけばよかったと思っても、ワーホリのように年齢条件がある制度は同じ形では利用できない可能性があります。
だから、行きたい気持ちがずっとあるのなら、周りと違う道になるという理由だけで諦める必要はないと思います。
ワーホリで人生終わったではなく始まる
ワーホリで人生終わったと検索しているあなたに、カナダとオーストラリアの2回のワーホリを経験した私から一番伝えたいことがあります。
ワーホリへ行ったからといって、人生は終わりません。
帰国したときに無職かもしれません。思ったほど英語が伸びていないかもしれません。貯金も増えていないかもしれません。希望していた仕事ができなかったかもしれません。
でも、それは人生が終わったのではなく、予定通りにならなかっただけです。
私だって、すべてを完璧に考えて海外へ行ったわけではありません。
それでも行ったからこそ、日本とは違う価値観を知りました。知らない場所でも生活できると分かりました。外国人ともコミュニケーションを取れるようになりました。そして、自分の人生を自分で決めてもいいんだという感覚を持てるようになりました。
この感覚は、帰国してからの仕事や事業にも確実につながっています。
私にとってワーホリは、人生のレールから外れた経験ではなく、自分でレールを作っていいと気づいた経験でした。
もちろん、何もせずに海外へ行けば自動的に人生が変わるわけではありません。
英語を伸ばしたいなら英語を使う。現地企業で働きたいなら応募する。海外の友達を作りたいなら自分から話しかける。帰国後にキャリアへつなげたいなら、どんな経験を持ち帰るかを考える。
結局、自分の人生を豊かにできるかどうかは、ワーホリという制度ではなく、そこで自分が何をするかです。
それでも私は、ワーホリにずっと興味があって、年齢やお金などの条件をクリアできるのであれば、行くことを強くすすめます。
一度海外へ出てみると、それまで巨大に見えていた不安が案外小さかったと気づくことがあります。
日本へ帰ってくることだってできます。途中で計画を変えてもいい。1年間いなければ失敗というルールもありません。
ワーホリで人生終わった、ではなく、ワーホリから自分の人生が始まった。
私は今振り返ると、本当にそんな感覚です。
他人が作った人生のレールに戻れるかどうかばかり心配するより、自分はどんな人生を歩いてみたいのか。一度そこを考えてみてください。
あなたが本当に海外へ行ってみたいなら、その気持ちはかなり大切にしていいと思います。

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